ミミ・ママのギャラリーWへようこそ
春 〜 初夏 〜 梅雨
「半木(なからぎ)の道」の枝垂桜
北大路橋から北山通りまでの800m
はまさに桜のトンネル。
あいにくの曇り空に花見客が少なく、写真を撮るには良かったのか悪かったのか・・・。10年前に逝った母はここの桜が大好きでした。

 
 老い桜吐息と共に散り急ぎ

  花時雨八卦見の灯に揺らめいて

  今日を又新しくして春爛漫
 5月末、40数年ぶりに母校を訪ねました。
西陣のど真中にある中学校は校舎は建て替えられていたものの、生徒の出ていなかった校庭はあの頃のまま。泣いたり笑ったり思春期がスタートした場所のひとつ・・・。
普通の中学生でいる事が当たり前だった時代ですか?
西陣織の機音が聞こえた通学路にはマンションが建ち、見覚えのある町屋は洒落たお店になって若者や旅行者の人気スポット。

    織り糸に息づく艶の薄暑かな

           坪庭に鼓動伝えし青葉風


                簾越しの夢新たなり京町屋

 故郷へタンポポの夢泡のごと


 
タンポポやハイカラさんが幅利かせ 
今年、団地の芝生は西洋タンポポが一杯咲きました。かすかな風に揺れる綿毛が
「いじっぱりの転校生」のようでした。
卯の花に吐息ひとつを聞かれけり
♪♪今年の梅雨はパーフェクトに梅雨。長雨、梅雨寒、卯の花腐し、梅雨晴れ間、最後に梅雨出水まで揃えて長いなが〜い梅雨でしたね。雨音が音楽的に詩的に聞こえる日の気分は晴れ、気分の落ち込みと不快感はある日、ある時間を境に転がり落ちる・・・。初蝉を聴いたのは7月12日、久しぶりに夏を期待していました。
気後れをふと笑い抜け菖蒲かな
どくだみや戦禍に耐えし子の祈り
 花楓揺れて身軽に旅仕度
6月 植物園で

 
左上  ギガンジュームの宇宙遊泳?
      なんともユーモラスな花壇でした
      
 右上  花菖蒲それぞれについている名前の
      文学的命名はすごい!!

 左   泰山木の花
     大木の上のほうに真昼の月のように
     ぼんやり見える花が、なぜかここでは
     まさにフットライト!
     初めて花びらの形と花芯を見ました。
青鷺や小さき決意の朝かな
長岡天神 八条が池の畔
四季折々の自然を見せてくれる場所です。
買い物コースのここは、時々
「お買い得チャンス」をプレゼント
してくれる場所。
青鷺が目の前で哲学者のような
ポーズを決め、にわか雨が画面を大人に
してくれました。
蓮は又、折からの風がにくい演出。
「他力」とか「自然の配慮」に感嘆!
・・・俳人、詩人になる瞬間です。
   五月雨と青鷺
これは自画自賛の写真!!
蓮池やしばし善女で佇みし